【C芽】ひとこと科学 60(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.15)

【C芽】ひとこと科学 60(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.15)

 みなさん、こんにちは。

6月ももう下旬。早いですね。

今週と来週は色んな学校でぞくぞくと期末テストが始まっていきます。

先生や親御さんがおススメする勉強方法もとても大切です。

ですが、それ以上に大切なのは、「自分に合った勉強法を自分で見つけること」

いくら親子でも適性や特性は違います。

自分がすっと理解しやすい、頭に入りやすいと感じた勉強法が自分に合っている可能性が高いです。

学びの芽育ではそいういう「自分だけの勉強法」を確立していきます。

 そんな勉強法を習得する機会を生まれた境遇に左右されることなく、すべての子どもたちに質の高い学びを届けるためのクラウドファンディングプロジェクト、

今月1日から始めて、もう3週間になります。そして、昨日で3分の1が過ぎました。

いよいよラストスパートに入ってきました。まだまだみなさんの応援が必要です!

ぜひ、以下よりプロジェクトページをご覧いただき、応援いただけますと幸いです。

https://rescuex.jp/project/65426

この期間は、Facebookライブにも力を入れており、そのアーカイブを学びの芽育のYoutube チャンネルにもアップしています。

こちらよりぜひご覧いただき、ぜ応援よろしくお願いします。

https://www.youtube.com/@user-um3rp3gj3f

 それでは、前置きが長くなってしまいましたが、今回も前回に引き続き、科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」から、松田先生の人気シリーズ「お空シリーズー子ども向けー」です。

以前、お届けしていた大人向けの分とぜひぜひ読み比べてみてください^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

お空の下では-子ども向けー vol.15

〈本文〉

 安政3年(1856年)大野藩は幕府に北海道の開拓を申請しましたが、巨額の運上金を差し出して既得権益を守ろうとする大商人の反対で許されませんでした。

そこで翌年樺太のホロコタンまでの漁場の調査をしたところ幕府は樺太西海岸の開拓を許したので大野藩は数十名の家臣を派遣しました。

この計画でネックとなっていたのは船がないことだったので大野藩は7240両を投じて洋式帆船の建造を行いました。

船は大野丸と命名され1858年進水、幕府の海軍所で操縦術を学んだ吉田拙蔵が船長となって敦賀に回航され、翌1859年には樺太開拓団を載せて敦賀を発ち、函館から樺太のウショロにわたって開拓を進めました。

しかし幕府は願い出た樺太開拓資金の助成を認めず、代わってウショロ一帯を大野藩の準領地として認めましたが(図1)、そこはロシア人南下の最前線で数々の困難があり、また大野丸は1864年根室沖で暴風に会い沈没してしまいました。

そして1867年幕府は大政奉還してしまい、大野藩も撤退しました。

図 1 ウショロ周辺は大野藩の準領地となりました。
1855年の日露友好条約でも樺太についてはロシアとの間でまだ国境を定めなかったので幕府は領地と言わずに準領地と命名したようです。
明治になって日露戦争後のポーツマス条約で樺太の南半分が日本領となりましたが、国境が決まった北緯50度線は丁度大野藩の準領地の北端あたりになります。

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*前回までの記事は以下からご覧いただけます。

3月15日「お空の下では-子ども向けー vol.1」

3月22日「お空の下では-子ども向けー vol.2」

3月29日「お空の下では-子ども向けー vol.3」

4月5日「お空の下では-子ども向けー vol.4」

4月12日「お空の下では-子ども向けー vol.5」

4月19日「お空の下では-子ども向けー vol.6」

4月26日「お空の下では-子ども向けー vol.7」

5月3日「お空の下では-子ども向けー vol.8」

5月10日「お空の下では-子ども向けー vol.9」

5月17日「お空の下では-子ども向けー vol.10」

5月24日「お空の下では-子ども向けー vol.11」

5月31日「お空の下では-子ども向けー vol.12」

6月7日「お空の下では-子ども向けー vol.13」

6月14日「お空の下では-子ども向けー vol.14」

投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=5