【C芽】ひとこと科学 57(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.12)
- 2023.05.31
- まなサポブログ
みなさん、こんにちは。
ついに5月も終わり。
期せずして今回の投稿の冒頭に「熱意を持ち、良くできる人が次々と生まれる仕組みを作らねばなりません。」とあります。
まさに現代にそういう仕組みを作るためのプロジェクトを明日6月1日からスタートします!
生まれた境遇に左右されることなく、すべての子どもたちに質の高い学びを届けるために、明日からクラウドファンディングを実施します。
プロジェクトページはこちらです。
https://rescuex.jp/project/65426
このプロジェクトで集めた資金でサポートする子はもう決まっています。
思うような教育を受けられずにいる子どもたちのために、ぜひ、皆さんのお力を貸してください。
それでは、今回も前回に引き続き、科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」から、松田先生の人気シリーズ「お空シリーズー子ども向けー」です。
歴史には今につながること、歴史から今に生かせる学びがあるのではないかということも感じ取られるような気がします。
以前、お届けしていた大人向けの分とぜひぜひ読み比べてみてください^^
★今回の投稿★
〈タイトル〉
お空の下では-子ども向けー vol.12
〈本文〉
熱意を持ち、良くできる人が次々と生まれる仕組みを作らねばなりません。
利忠公は翌1843年には人材育成のための藩校、明倫館を開いて、武士だけでなく志あるものを区別なく受け入れ、そして大阪の緒方洪庵の適塾の塾頭であった伊藤慎蔵を教授にスカウトするなど教授陣の充実に努めました。
その結果、明倫館で学ぶものは加賀、江戸、大阪、丹後、摂津、佐賀、宇和島、中津、美濃、讃岐、安芸など他藩からの留学生も50名に及んだようです。
ペリーの来航のあと英語の取入れも積極的に進めて1856年に第2の藩校洋学館をつくるとともに翌年には藩収入の4%を教育予算に充てて子弟を学ばせる機会を増やすことにしました。
財政赤字で苦しい中でも、「有益な図書類には値段を気にせずに購入せよ」と指示を出し、出費を惜しみませんでした。
その結果、所蔵している書籍は和漢だけで3000冊になっています。
大野の地には現代になっても贅沢を慎み、学問を重んじる風土があります。
その源流が土井さんの施策だったのかもしれません。
――――――――――
*前回までの記事は以下からご覧いただけます。
3月15日「お空の下では-子ども向けー vol.1」
3月22日「お空の下では-子ども向けー vol.2」
3月29日「お空の下では-子ども向けー vol.3」
4月5日「お空の下では-子ども向けー vol.4」
4月12日「お空の下では-子ども向けー vol.5」
4月19日「お空の下では-子ども向けー vol.6」
4月26日「お空の下では-子ども向けー vol.7」
5月3日「お空の下では-子ども向けー vol.8」
5月10日「お空の下では-子ども向けー vol.9」
5月17日「お空の下では-子ども向けー vol.10」
5月24日「お空の下では-子ども向けー vol.11」
【投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】
1945年生まれ・京都大学出身・工学博士
原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任
専門は核融合炉システム
【「ひとこと科学」について】
専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
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