【C芽】ひとこと科学 54(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.9)

【C芽】ひとこと科学 54(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.9)

 みなさん、こんにちは。

 楽しいGWも終わってしまいましたね。

中高生は中間テストの時期になってきましたね。

この時期は少しお勉強モードに切り替えましょう^^

GW終わって、ちょっとだるいなぁ、しんどいなぁ、学校行きたくないなぁ・・・なんていう五月病の時期でもあります。

しんどいなぁと思ったら我慢せず、ひとりで抱え込まず、ご家庭だけで抱え込まず、ぜひご相談くださいね。

 それでは、今回も前回に引き続き、科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」から、松田先生の人気シリーズ「お空シリーズー子ども向けー」です。

以前、お届けしていた大人向けの分とぜひぜひ読み比べてみてください^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

お空の下では-子ども向けー vol.9

〈本文〉

 60年前の話です。

福井県の大野高校の中庭に木造平屋の図書室があり、閲覧室の隣に書庫がありました。

高校生だった私はある日の放課後、図書係の人に頼んでお化けが出そうな書庫に入らせてもらいました。

小さな窓の光だけの薄暗い部屋には木の本棚が何列も並んでいて、xx年史とか色が変わった古い本がずらりと並べられていました。

その一角に横積みされた、さらに古そうな図書がありました。

タイムスリップして今から170年ほど前、江戸末期の越前大野藩の明倫館(1844年開設)という藩校で使われていたものでした。

幾つか手に取った中に和紙で綴られた蘭語(オランダ語)、英語の辞書と思われるものがありました。

ページを開くと一語一語が筆で丁寧に書かれており、発音はカタカナで朱書きされていました。

明倫館の本か、あるいは生徒が書き写したものか、ともかく辞書を精魂込めて書き写して作ったものでした。

学ぶことに燃えた若者たちの覇気を感じ、これはかなわんと思いました。

――――――――――

*前回までの記事は以下からご覧いただけます。

3月15日「お空の下では-子ども向けー vol.1」

3月22日「お空の下では-子ども向けー vol.2」

3月29日「お空の下では-子ども向けー vol.3」

4月5日「お空の下では-子ども向けー vol.4」

4月12日「お空の下では-子ども向けー vol.5」

4月19日「お空の下では-子ども向けー vol.6」

4月26日「お空の下では-子ども向けー vol.7」

5月3日「お空の下では-子ども向けー vol.8」

https://blog.manabinomake.net/?p=1469

投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=5