【C芽】ひとこと科学94「枝垂れ桜の謎の結末」

【C芽】ひとこと科学94「枝垂れ桜の謎の結末」

みなさん、こんにちは。

少しずつ始業式や入学式が始まる時期。

この季節に欠かせないのが、やっぱり桜ですよね。

先週の雨で散り始めているところもあると思いますが、これまでの松田先生の「枝垂れ桜の謎」を読んで、皆さんの身近にある桜にも「なんでなんで」を見つけてみてくださいね。

当たり前に身近にあることにも「なんでなんで」を感じて見つけて、考えて、調べて、答えを発見して、それを立証する、

「問を立てる→思考する→発見する→エビデンスを取る」

この循環を「ひとこと科学」の記事を使って、この1年、皆さんの身近な自然の中にも「なんでなんで」を見つけて、ぜひ実践してくださいね^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

枝垂れ桜の謎の結末

〈本文〉

 2年前に枝垂れ桜の枝が何故地面に近づくと方向を変えるのか、図1を示して皆さんと一緒に考え始めました。3つの仮説を考えて観察し続けてきました。

その後の結末が今回のお話です。

夏になると枝が伸びるとともに葉っぱの重さで枝がしなって地を這うようになりました(図2)。

伸びる先を地面でふさがれて方向を変えざるを得ません。

そして次の年の春には花が地面を這いながらお行儀悪く咲いています(図3)。

 そうです、枝が方向を変えたのは地面に突き当たったからだと言えます。

しかしまだ完全な答えではありません。

図1では空中にあるときに方向を変えています。

何故、このときに?

 落葉の秋になると重さが軽くなり、枝が浮き上がります。

その姿が写真1でした。

ところが2年経った今は枝は地面を這ったままで浮き上がってきません。

枝が若いときは弾力性があって、戻りましたが、太く古くなった今は駄目です。若いっていいなー。

(2022.4.11)
図1 枝先が空中で方向を変えている。
新しく伸びてきた若い枝だったのでまさか前の年に地面に当たっていたとは知りませんでした。
2022/6/27
図2 新しい枝が延び、葉の重さとで次々と地表に激突
2023年3月末
図3 翌年の春
「行儀悪う咲いてんなー」
「なにゆうてまんねん、せっかく綺麗に咲いてあげてるのに、少しは手入れしてやー」

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投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822

*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=52