【C芽】ひとこと科学95「彼岸花」
- 2024.04.17
- まなサポブログ
みなさん、こんにちは。
九州では桜の季節が終わるころになりました。
桜前線も少しずつ北上していって、GW頃には北海道の生徒のところにも到達するのだなぁと思うと、自然の不思議と季節の流れを感じます。
今回もそんな自然界の「なんでなんで」
毎年、春と秋に来るお彼岸。
松田先生が先月のお彼岸で感じた「なんでなんで」をもとに、今年の秋に向けて、この「なんでなんで」も考えたり調べたりしてみてくださいね。
身近にある自然の中に「なんでなんで」を感じて見つけて、考えて、調べて、答えを発見して、それを立証する、
「問を立てる→思考する→発見する→エビデンスを取る」
この循環を「ひとこと科学」の記事を使って、日々、皆さんの生活の中にも「なんでなんで」を見つけて、ぜひ実践してくださいね^^
★今回の投稿★
〈タイトル〉
彼岸花
〈本文〉
不思議な花があります。
秋になって花が咲き、普通の草花は実がなったら枯れていくのに、この花は冬に向かって勢いよく若葉を伸ばします。
写真1は道路わきの鳥の落とし子の団地ですが12月末の様子です。
写真2は同じ場所、昨年の秋、葉は完全に枯れているのに花は元気よく咲いていました。
秋のお彼岸の1週間ほど後に咲きました。
枯れた葉の残骸だけが見えます。
彼岸花といってその名の通りお彼岸の頃に咲くのでこの名前が付いたそうです。
先月は春のお彼岸でしたが、3月20日頃、まだ咲いていませんでした。
やっぱり2度咲くというのはウソや、というていると1-2週間のうちに突然茎が伸びてきてあっという間に咲くのです。
彼岸花はカレンダーを持っているわけではないのに、どうしてお彼岸の日が分るのかなー。
どこにどうようがプログラムが隠されていて、どんな物質が産生されて季節に応じた変化を示すのか、植物は一歩踏み込むと何故がいっぱいあります。
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【投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】
1945年生まれ・京都大学出身・工学博士
原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任
専門は核融合炉システム
【「ひとこと科学」について】
専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
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