【C芽】ひとこと科学 49(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.4)
- 2023.04.05
- まなサポブログ
みなさん、こんにちは。
いよいよ4月になりましたね。
大学では入学式が次々に行われていて、小学校~高校も今週に入学式があるところが多いですよね。
出会いのシーズン、新しいことが始まる季節ですね。
みなさんは、今年度はどんな新しいことを始めますか?
私はちょうど2年前の4月1日に学びの芽育を創業し、ちょうど2年がたちました。
3年目の学びの芽育もどんどん加速して、「なんでなんで」をキーワードにイベントや企画を出していきたいと思っています。
今、考えているのは、「国語の文法も学べる なんでなんであれこれブレスト」(ワークショップ)です。
「言葉」をきっかけに、正しい国語の知識も得ながら、みんなでアイディアを出し合い、アイディアをかたちにすることを目標にしていけたらと思っています。
いずれイベントとして出していけると思いますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね^^
それでは、今回も前回に引き続き、科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」から、松田先生の人気シリーズ「お空シリーズー子ども向けー」で、少し前の冬を思い出しながら読んでみてください。
以前、お届けしていた大人向けの分とぜひぜひ読み比べてみてください^^
★今回の投稿★
〈タイトル〉
お空の下では-子ども向けー vol.4
〈本文〉
降り積もった雪は背の高さほどあるので屋根の端から順に降ろす(下に投げ捨てる)しかありません。
そこで、いちばん降ろしやすい屋根の端の雪を落とします。
積もって間もないので雪は固めた雪ほど重くありませんが、背丈ほどもある雪の壁を包丁のようにバンバを使い、超巨大豆腐にエイヤーっと縦に切り目を入れ、次に瓦の近くの下面に平板を傾けて突き刺すと余り力を入れなくても雪はその上を滑って落下していきます。
この方法で図の矢印の方向に屋根の端の雪を落としながら進みます。
しかし問題があります。
屋根の片側だけを先に降ろすと、重さのバランスが崩れて倒壊する恐れがあります。
そこで反対側の雪を降ろしたいのですが重い梯子を移動することは面倒です。
そこで太郎は考えました。
端は降ろし易いのでずーっと端を進んで行こおーと。
屋根では端伝いに切り落とすのが一番です。
(図の説明)
太郎は表側の右端を上に向かって進み、鬼瓦のある屋根の頂上まで達すると次には裏側屋根の右端の雪を落としながら進み、最初に取り掛かった足場と対称な位置に立ちました。
その後は同じように裏側屋根の下端を進み、次に左端を昇って降りて最初の足場に戻ってきました。
丁度屋根の端だけ雪を落としたことになります。
太郎は一筆書きのように次に内側の層の雪を降ろしていきました。
後になるほど雪を遠くに放り投げないといけないことになりますが、残された雪壁面積も小さくなっていきます。
天空からこれをみていた孫悟空が何だか西域の、そのまた西の国の食べ物(バウムクーヘン)やカステラのロール巻きに似ているなあーとつぶやいていました。
きっと太郎はお腹が空いていたのでこの方法を思いついたに違いありません。
――――――――――
*前回までの記事は以下からご覧いただけます。
3月15日「お空の下では-子ども向けー vol.1」
3月22日「お空の下では-子ども向けー vol.2」
3月29日「お空の下では-子ども向けー vol.3」
【投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】
1945年生まれ・京都大学出身・工学博士
原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任
専門は核融合炉システム
【「ひとこと科学」について】
専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
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