【C芽】ひとこと科学 55(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.10)

【C芽】ひとこと科学 55(シリーズ・お空の下ではー子ども向けー vol.10)

 みなさん、こんにちは。

 最近、調子はどうですか?

中高生は学校によっては中間テストの時期になってきましたね。

学びの芽育ではテスト勉強の計画と実行にも伴走しています。

普段は好きなことや興味から探究を広げ、学びにつなげ、テスト前は少し科目のお勉強も意識する・・・そういうメリハリも大切にしています。

 それでは、今回も前回に引き続き、科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」から、松田先生の人気シリーズ「お空シリーズー子ども向けー」です。

今回は、歴史には今につながること、歴史から今に生かせる学びがあるのではないかということを示唆してくださっています。

以前、お届けしていた大人向けの分とぜひぜひ読み比べてみてください^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

お空の下では-子ども向けー vol.10

〈本文〉

 土井利忠というお殿様が越前大野藩の藩主になった1829年、藩は大きな借金を抱えていました。

大火事、天保の凶作や洪水などで復興の費用が積み重なり藩の借金は9万6千両になっており、これに対して1年間の実質的な収入は1万6千両くらいだったようです。

年間予算の6倍もの借金です。

これで武士の俸給と欠かせない出費を差し引いた残りで借金を返さないといけないことを考えると、仮に収入の2割を毎年返済に充てても返し終わるまでに30年もかかることになります。

 タイムスリップして、日本政府の借金(国債)は積み重なって2022年度で1026.5兆円となっています。

これに対して年間の予算は100兆円を超えていますが、この中で1/3くらいは国債発行による新たな借金であり、その額は返済に充てる費用よりも大きいので、まだ赤字が増えていく状態から立ち直っていません。

つまり借金はまだ増え続いているのです。

時代も規模も違いますが、大野藩では幕末までに藩の借金を返し終えています。

どんな方法で借金を返したか、そこには教訓が含まれているのではないか、調べてみましょう。

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*前回までの記事は以下からご覧いただけます。

3月15日「お空の下では-子ども向けー vol.1」

3月22日「お空の下では-子ども向けー vol.2」

3月29日「お空の下では-子ども向けー vol.3」

4月5日「お空の下では-子ども向けー vol.4」

4月12日「お空の下では-子ども向けー vol.5」

4月19日「お空の下では-子ども向けー vol.6」

4月26日「お空の下では-子ども向けー vol.7」

5月3日「お空の下では-子ども向けー vol.8」

5月10日「お空の下では-子ども向けー vol.9」

投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=5