【C芽】ひとこと科学86「神話の科学(10)」

【C芽】ひとこと科学86「神話の科学(10)」

「なんでなんで」と問や疑問をもつこと、そして、それを深く追求・探究していくことは、夢や目標を持つことにもつながると私は思っています。

神話の科学の中にも、夢を持ち続けた人がいたようです。

「ひとこと科学」から加藤先生の「神話の科学」

最終回です。皆さんは、どんな「なんでなんで」を持ちますか?どんな夢を持っていますか?

日常や身近な周囲に「なんでなんで」を感じて見つけて、考えて、答えを発見して、それを立証する、

「問を立てる→思考する→発見する→エビデンスを取る」

この循環を「ひとこと科学」の記事を使って、実践して、皆さんの将来の夢や目標を考えるきっかけにもしてほしいなと思っています。

最後にこれまでの「神話の科学」の記事にも飛べるようにリンクを貼っています。

そちらも合わせてご覧ください^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

神話の科学(10)

〈本文〉 

神話の科学を追求・実現した最初は誰だったのだろうと思いませんか?

 海に沈んだアトランティスを探す試み、ノアの大洪水の跡を探す試み、トロイ戦争のトロイを探す試み、古代からこれらの試みは続いていたのですね。

日本で言えば邪馬台国はどこかを探す試み。

 その中で最も画期的なのは、ハインリッヒ・シュリーマン(ドイツ)が発見したトロイの場所ですね。

それが、1870-1873年の発掘の結果で、ここから近代考古学が始まったと言われるほどの出来事でした。

 少年時代に読んだ昔の歴史の本で、トロイ戦争の事を知ったシュリーマンは、単なる神話物語ではなく実際にあった事だと信じて、トロイを発掘したいという夢をもちました。

貿易で大金持ちになってから、小年時代の夢を思い出してトルコの王様であるオスマントルコのサルタンに交渉し、私費で発掘を始めたのですね。

少年時代の夢を忘れずに実現したシュリーマンの熱意はすごいですよね。

夢を持ち続ければ実現できるという素晴らしい見本です。

皆さんも、いつでも夢を!いつまでも夢を!

シュリーマンの自伝

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*前回までの記事は以下からご覧いただけます。

2023年1月4日「神話の科学(1)」

2023年1月18日「神話の科学(2)」

2023年1月25日「神話の科学(3)」

2024年1月3日「神話の科学(4)」

2024年1月10日「神話の科学(5)」

2024年1月17日「神話の科学(6)」

2024年1月24日「神話の科学(7)」

2024年1月31日「神話の科学(8)」

2024年2月7日「神話の科学(9)」

投稿者:加藤茂孝先生プロフィール】

1942年生まれ・東京大学出身・理学博士

国立感染症研究所室長、日本ワクチン学会理事、米国疾病対策センター(CDC)客員研究員などを歴任

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=528