【C芽】ひとこと科学 39「神話の科学(3)」
- 2023.01.25
- まなサポブログ
みなさん、こんにちは。
今回はお正月明けに2回投稿してきた加藤先生の「神話の科学」のつづきをお届けします。
加藤先生や山崎先生、科学者の先生方が普段、科学以外のどんなことに興味を持っているのか
そういうことにふれるきっかけにもなればと思っています。
★今回の投稿★
〈タイトル〉
神話の科学(3)
〈本文〉
極度の足の疲労で「足が三重になる」話は、私もこの話を知った小学校低学年時代から疑問でしたが、2度その現象を目で見て納得した事件があります。
①勤め先があった東京都武蔵村山市の駅伝大会で(私も職場の研究所チームで出ました)、地元の高齢者(50歳位か)が、実力以上に無理に若者と競り合ってきて、引継ぎ直前に足が(真ん前から見ていて)左右に交差するように見えました。
気が焦るけどほとんど前に進めなくなっていました。
腰が落ち右足が左へ着地し、左足が右へ着地する極端なX字状でした。まるで足で縄をなっているように見えました。
「これが三重の如くなりぬだ!」と感じました。
極端な筋肉疲労だと思います。
②20年ほど前の箱根駅伝で途中棄権した選手(多分、山梨学院大学)の選手が急に減速して行き、それでも無理に走ろうとして同じような状態になっていました。
神話の作り話では無いようです。
物理学者は別の疑問を送ってきました。
「伊吹山から三重村まではかなり離れており(今調べましたら70-80km)、なかなか四日市市とはイメージがつながりませんでした」。 具体的な数値の裏付けを採るという科学的態度に感心しました。
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*前回の記事は以下からご覧いただけます。
1月4日「神話の科学(1)」
1月18日「神話の科学(2)」
https://blog.manabinomake.net/?p=1380
【投稿者:加藤茂孝先生プロフィール】
1942年生まれ・東京大学出身・理学博士
国立感染症研究所室長、日本ワクチン学会理事、米国疾病対策センター(CDC)客員研究員などを歴任
【「ひとこと科学」について】
専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
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