【C芽】ひとこと科学82「神話の科学(6)」

【C芽】ひとこと科学82「神話の科学(6)」

 みなさん、こんにちは。

「神話」と「科学」

一見、関係なさそうに見えるこの2つのテーマ、実は共通点があるのかもしれません。

そんな共通点を感じさせてくれるのは、今回も、加藤先生の「神話の科学」のつづきです。

「関係なさそうなのに、なんで共通点があるんだろう?」

日々、見聞きしたものの中に「なんでなんで」を感じて見つけて、考えて、答えを発見して、それを立証する、

「問を立てる→思考する→発見する→エビデンスを取る」

この循環を「ひとこと科学」の記事を使って、実践してみてほしいなと思っています。

今回の記事の中にも、どんな「なんでなんで」が隠れているか想像しながら読んでみてくださいね。

最後にこれまでの「神話の科学」の記事にも飛べるようにリンクを貼っています。

そちらも合わせてご覧ください^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

神話の科学(6)

〈本文〉

 何故、日本の伊弉諾(いざなぎ)の話と、ギリシャのオルフェウスの話が似ているのだろう?

とても不思議でした。

子供ながら二つの可能性を考えました。

(1)どこの国でも人間は同じ様に考えるのだ。

(2)もともとは同じ話なのではなかったのか?ギリシャから日本へ伝わったのではないのか? 

大学生になって、比較神話学というのがあるのを知りました。

世界の神話を比較する学問です。

そこで、この二つの神話は同じなのだろうという説があるのを知りました。

私が少年時代に思っていた事を、すでに誰かが考えていたのです。

この出会いで、自分の想像力に自信を持つことができました。

 ではどのように伝わったかですが、ヨーロッパとアジアの中間地帯に古代に住んでいたスキタイ人が中継していたのではないかと書いてありました。

 この西から東に伝わるという事は、私たち現代人ホモ・サピエンスがアフリカを出て中近東を通って、東に向かったグループがアジアに広がってきたという人類の大移動と同じルートです。

人類進化が遺伝子の科学(ゲノム科学)によってはっきりされたことと良く一致しています。

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*前回までの記事は以下からご覧いただけます。

2023年1月4日「神話の科学(1)」

2023年1月18日「神話の科学(2)」

2023年1月25日「神話の科学(3)」

2024年1月3日「神話の科学(4)」

2024年1月10日「神話の科学(5)」

投稿者:加藤茂孝先生プロフィール】

1942年生まれ・東京大学出身・理学博士

国立感染症研究所室長、日本ワクチン学会理事、米国疾病対策センター(CDC)客員研究員などを歴任

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=528