【C芽】ひとこと科学 43(シリーズ・お空の下では12)

【C芽】ひとこと科学 43(シリーズ・お空の下では12)

みなさん、こんにちは。

今日は222でぞろ目の日ですね!

学びの芽育では、今週から「困窮家庭の子どもに学びの機会を無料提供する企業協賛・提携プロジェクト」での1人目のサポートが始まります!

(当プロジェクトの新聞記事やプレスリリースは以下からご覧いただけます。)

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1050415/

https://www.value-press.com/pressrelease/312121

困窮家庭でもそうでなくても、すべての子どもたちが、CAS talkの先生方や「ひとこと科学」に寄稿くださっている研究者・実務家の皆さんからの質の高い学びの場を得られるよう、このプロジェクトに力を入れていきます!

それでは、今回も、科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」から、今回は長編連載になってきた松田先生の人気シリーズ「お空シリーズ」の続編です。

前回までの分と合わせてぜひお読みいただけたらうれしいです^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

お空の下では(12)

〈本文〉 

 藩の赤字解消のためには経済の振興による財政改善が欠かせません。

江戸時代に藩財政を立て直した例はいくつかありますが、いずれも特産品の生産を奨励して江戸や大坂などの消費地で稼ぐというものです。

大野藩では煙草、生糸、麻、漆や面谷鉱山の銅、金銀などの特産品がありましたが、大野の特産品にとどまりません。

安政2年大野屋という藩が直営する店を大坂に開設して大きな利益を得ると翌年には函館と織田村に大野屋を開設し、全国に次々に大野屋を開設していきました。

扱う商品も昆布や干物などその地域の特産品を扱うなど交易により大きな利益を得たと言われています。

いわば藩が直営するチェーンストアを時代に先駆けて作っていたことです。

ここでの利益は藩の借金返済に大きく貢献したようです。

図 1 大野屋の全国展開。左上は越前の拡大図で9店舗あった。
   日本で最初の官営チェーンストアであったのではないか?

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*前回までの記事は以下からご覧いただけます。

7月27日「お空に乗って」

https://blog.manabinomake.net/?p=920

8月10日「お空に乗って(続編)ーお空の下ではー」

https://blog.manabinomake.net/?p=930

8月24日「お空の下では(2)」

https://blog.manabinomake.net/?p=981

8月31日「お空の下では(3)」

https://blog.manabinomake.net/?p=989

9月7日「お空の下では(4)」

9月14日「お空の下では(5)」

10月19日「お空の下では(6)」

10月26日「お空の下では(7)」

12月14日「お空の下では(8)」

2023年2月1日「お空の下では(9)」

https://blog.manabinomake.net/?p=1391

2023年2月8日「お空の下では(10)」

2023年2月15日「お空の下では(11)」

投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=528