【CAS×芽育】ひとことvol.8(お空に乗って:松田先生)

みなさん、こんにちは。
科学者の先生方の「言葉」を届ける新しい取り組み「ひとこと」からの5回目の投稿です。
★「ひとこと」第八回投稿★
〈タイトル〉
お空に乗って
〈本文〉
雲のうえに天空の城が現われ、孫悟空がむかっています。
奥越の越前大野盆地では1月終わりから2月初めの凍れる朝、一面の田畑は真っ白です。雪の深さは1~2メートル。放射冷却で青空のもと、小学生たちは雪の上を真っすぐに学校まで歩いていきます。これを孫悟空のように「お空に乗って」と言っていました。
北陸の雪は水分が多く含まれているので気温が下がると雪がそのままの状態で凍るので雪の上をサクサクと歩けるのです。1-2cmの靴跡がつくだけです。水路があっても積もった雪がはみ出していてその上を進めます。
朝、家の窓ガラスに部屋の水蒸気が凍ってシダ植物の葉のような模様がたくさんできるので今日は孫悟空になれるかわかります。お空の上では自由奔放です。しもやけだらけでも子供は元気です。
しかし、学校から帰るときにはお空に乗ることができません。何故でしょう? 午後には気温が上がって雪が緩むから踏み固めた道でなければ腰まで沈んでしまいます。

【投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】
1945年生まれ・京都大学出身・工学博士
原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任
専門は核融合炉システム

【「ひとこと」について】
専門家の先生方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
まずは、科学者の先生方の「言葉」から発信中。
【CAS×芽育】の新しい取り組み「ひとこと」
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
【CAS】市民と科学者のトークグループ CAS talkについて
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