【C芽】ひとこと科学 29(シリーズ・お空の下では8)

【C芽】ひとこと科学 29(シリーズ・お空の下では8)

みなさん、こんにちは。

全国的に寒い日が続きますね。私のいる福岡も朝夕の温度は一桁です。

ところで、科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」から、今回は松田先生の人気シリーズ「お空シリーズ」の続編です。

前回までの分と合わせてぜひお読みいただけたらうれしいです^^



★今回の投稿★

〈タイトル〉

お空の下では(8)

〈本文〉 

土井利忠公が越前大野藩の藩主になった1829年、藩は大きな借金を抱えていました。

大火事、天保の凶作や洪水などで復興費用が積み重なり藩の借金は9万6千両になっており、これに対して実際の収入は1万6千両くらいだったようです。

これで武士の俸給と欠かせない出費の残りで借金を返さないといけないことを考えると、収入の2割を返済に充てても返し終わるまでに30年かかることになります。

タイムスリップして今日、日本政府が手形を切った借金(国債)は積み重なって2022年度で1026.5兆円となっています。

これに対して年間予算は100兆円を超えていますが、この中で1/3くらいは国債(借金の手形)発行によるもので返済に充てる費用よりも大きく、まだ赤字が増えていく状態から立ち直っていません。

時代も規模も違いますが、大野藩では幕末までに藩の借金を返し終えています。

その方法には教訓が含まれているのではないか、次回から一緒に考えたいと思います。

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*前回までの記事は以下からご覧いただけます。

7月27日「お空に乗って」

https://blog.manabinomake.net/?p=920

8月10日「お空に乗って(続編)ーお空の下ではー」

https://blog.manabinomake.net/?p=930

8月24日「お空の下では(2)」

https://blog.manabinomake.net/?p=981

8月31日「お空の下では(3)」

https://blog.manabinomake.net/?p=989

9月7日「お空の下では(4)」

9月14日「お空の下では(5)」

10月19日「お空の下では(6)」

10月26日「お空の下では(7)」

投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=528