【ひとこと科学 30】ガラスのふしぎvol.2ーフロート板ガラスのつくりかたー

【ひとこと科学 30】ガラスのふしぎvol.2ーフロート板ガラスのつくりかたー

みなさん、こんにちは。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」からの投稿です。

今回も先週に引き続き、「ガラスのふしぎ」の連載です!

今回の「ガラスのふしぎ」は、広瀬すずさんのCMでおなじみのAGC株式会社(旧・旭硝子株式会社)の執行役員をされている高田聡さん子どもたち向けのガラス講座として、届けてくださっています。

全5回の連載でお届けします。

この機会に皆さんの身近にある「ガラス」に興味を持ってみませんか?^^

それでは・・・

★今回の投稿★

〈タイトル〉

ガラスのふしぎ vol.2「フロート板ガラスのつくり方」

〈本文〉

皆さんこんにちは。

ガラスについてのお話し第2回目、お約束の通りフロート板ガラスの作り方です。

まず、ガラス原料を溶解窯に入れてドロドロに溶かす、ここまでは同じです。

次にそのドロドロに溶けたガラスをこれまたドロドロに溶かして大きなフロートバスという入れ物に溜めた金属錫(スズ)の上に流します。

そうすると、水の上に油を流したときのように溶けた錫の表面にガラスが広がって板のようになって浮くんです!

なぜでしょう?

それはガラスの比重が錫の比重より軽いからです。

比重、習いましたよね。

ガラスが板のようになって浮いている、だからフロート板ガラス製法と言います。

考えた人はすごいと思いませんか?

皆さんもこんなすごいことを考えられる大人になるために一生懸命勉強しましょう!

次回はフロート板ガラスを使った様々な製品のお話です。

お楽しみに!

【「ガラスのふしぎ」前回までの記事】

12月2日(金)「ガラスのふしぎ」シリーズ連載スタート!

12月9日(金)「ガラスのふしぎvol.1ーコップやビンのつくりかたー

https://blog.manabinomake.net/?p=1262

投稿者:高田聡さんプロフィール】

東京大学工学部合成化学科卒業、旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社

電子用ガラスの新規事業を皮切りに、様々な新事業企画・探索を行い、現在に至る。

事業構想大学院大学在学中

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。