【C芽】ひとこと科学90「苔(その1)ー世代交代ー」
- 2024.03.13
- まなサポブログ
みなさん、こんにちは。
進級・進学前であわただしい時期ですね。
2024年度に向けて、「なんでなんで」を見つけて、感じて、考えて・・・その繰り返しを日常にしてきましょう。
そんな今日は、松田先生からの新しい記事です。
日々の中に「なんでなんで」を感じて見つけて、考えて、調べて、答えを発見して、それを立証する、
「問を立てる→思考する→発見する→エビデンスを取る」
この循環を「ひとこと科学」の記事を使って、皆さんの日々の中でぜひ実践してくださいね^^
★今回の投稿★
〈タイトル〉
苔(その1)ー世代交代ー
〈本文〉
隣家との間の狭いスペースは日光が入りにくく、苔には適した環境のようです。
ヤシオも半日向を好みますが、今回の主題はその下に写っている緑色の苔のことです。
木々を植え始めてから十数年後になってようやく日本庭園のように苔が生えるようになりました。
苔は生えるに任せると同じ種類のものが長年続くことはありません。
感染症と同じようなところがあって、数年間全盛時代が続くと、その中に新参の苔が入り込んできて、しばらくすると新参者が今度は天下をとってしまいます。
“ぜにごけ”という厄介な臭い苔もあります。
これは地表を這いつくばるように増えて大変なのですが、放置するとこの株も別の苔に置き換わります。
この変遷をみていると、ある種が長年栄えると地中にその種の生育を妨げる物質が蓄積する、或いはその種の生育に必要な物質が不足するのではないかと推察しています。
セイタカアワダチソウとススキの世代交代も同じでないかとみています。
【投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】
1945年生まれ・京都大学出身・工学博士
原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任
専門は核融合炉システム
【「ひとこと科学」について】
専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
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