【C芽】ひとこと科学89「コガネムシの襲撃ー里芋畑とコガネムシ(その3)ー」

【C芽】ひとこと科学89「コガネムシの襲撃ー里芋畑とコガネムシ(その3)ー」

 みなさん、こんにちは。

いよいよ3月ですね。年度の変わり目が近づいています。

皆さんは、新しい学年・新しい年度をどんな一年にしたいですか?

私は実はこの一年は、新しい会社をつくるために動いていきます。

なので、2024年(1月から)の目標も、2024年度(4月から)の目標も、会社設立に向けて私自身がバージョンアップすることです!^^

会社設立にも「なんでなんで」の視点はとても重要なんです。

私も日々「なんでなんで」を見つけて、感じて、考えて・・・その繰り返しをがんばっています^^

皆さんも、それぞれの新しい生活に向けて、日々「なんでなんで」をそのままにせず、一緒に考えましょう。

 そんな今日も、先週の松田先生からの記事のつづきです。

日々の中に「なんでなんで」を感じて見つけて、考えて、調べて、答えを発見して、それを立証する、

「問を立てる→思考する→発見する→エビデンスを取る」

新年度に向けて、この循環を「ひとこと科学」の記事を使って、ぜひ実践してください^^

★今回の投稿★

〈タイトル〉

コガネムシの襲撃 ー里芋畑とコガネムシ(その3)ー

〈本文〉

 数日前に一面隙間なく青葉で覆いつくされていたさつまいも畑がコガネムシの襲撃を受けひどい目に遭っていました。

畑ごとに食害の程度が異なりますが、ひとつの畑についていえば、均一に食われています。

小道を隔てた隣の畑が僅かな被害で済んでいるのも不思議です。

 それにしても一つの大きさが小さいものでも30-40m四方はある畑をほぼ一様に食い荒らすにはコガネムシの数もさることながら、司令塔無しでどうやって情報伝達しているのかと考えてしまいます。

しかも、この畑が終わったら、次にはまだ手を付けていない隣の畑を襲うに違いありません。

というのは隣の畑では葉に小さな食いあとがあちこちに一様にみられるので、偵察隊が次の標的を調べに行って、食べごろであるかどうかを調査しているとみられます。

コガネムシの一生は1年限りなので親子の関係はありません。

それなのにどのように意思疎通してリーダーが生まれ、編隊を組んで標的に決めた畑を襲うようになるのか、不思議です。

 
図5 畑一面、このような食い荒らされようでした。

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*前回の分はこちらからご覧いただけます。

2月21日「里芋畑とコガネムシ(1)」

2月28日「里芋畑とコガネムシ(2)」

投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=52