【ひとこと科学 34】ガラスのふしぎvol.4ースマホの画面のひみつー
- 2022.12.26
- まなサポブログ
みなさん、こんにちは。いよいよ冬休みですね^^
クリスマスも終わり、いよいよ年末・・・。皆さんにとってどんな一年でしたか?
今回も、科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」からの投稿です。
今回も先週に引き続き、「ガラスのふしぎ」の連載です!
今回の「ガラスのふしぎ」は、広瀬すずさんのCMでおなじみのAGC株式会社(旧・旭硝子株式会社)の執行役員をされている高田聡さんが子どもたち向けのガラス講座として、届けてくださっています。
全5回の連載でお届けします。
もしかしたら、この記事もスマホでご覧くださっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなとても身近な「スマホ」から「ガラス」を身近に感じてみませんか?^^
それでは・・・
★今回の投稿★
〈タイトル〉
ガラスのふしぎ vol.4「スマホの画面のひみつ」
〈本文〉
皆さんこんにちは。
ガラスについてのお話し第4回目。
今回はスマートフォンの表面についているガラスのお話です。
皆さんスマホ持ってますよね?
スマホの表面は実はガラス板で出来てるんです。
でも軽いでしょ?
なんと厚さは0.5mmくらいしかありません。
こんなに薄いガラスもフロート法で作ります。
でも、そんなに薄いガラスじゃすぐに割れますよね。
そう、簡単に割れます。なので割れないように細工をします。
どうすると思います?
分かった人はすぐにAGCの入社試験合格です!
正解は…ガラスの原子構造を変える、です。
ちょっと難しかったですね。
ガラスの中にはナトリウムという原子が入っています。
そのナトリウム原子を取り除いてカリウムという原子を入れます。
どちらも丸い粒と思ってくれればいいんだけど、大きさが違います。
カリウム原子の方がナトリウム原子より半径が少し大きいんです。
ナトリウムが居なくなった穴にカリウム原子を無理やりギュッと入れる。
そうするとカリウム原子やの他の原子に力がかかった状態になります。
これを応力が発生した状態と言います。
この状態にしておくと外力を吸収してくれて割れにくくなるんです。
ちょっと難しかったかな?
次回は最終回、ガラスのお話のまとめです。お楽しみに。
【「ガラスのふしぎ」前回までの記事】
12月2日(金)「ガラスのふしぎ」シリーズ連載スタート!
12月9日(金)「ガラスのふしぎvol.1ーコップやビンのつくりかたー」
https://blog.manabinomake.net/?p=1262
12月16日(金)「ガラスのふしぎvol.2ーフロート板ガラスのつくりかたー」
https://blog.manabinomake.net/?p=1267
12月23日(金)「ガラスのふしぎvol.3ーわたしたちにも環境にも優しいガラスー
https://blog.manabinomake.net/?p=1273
【投稿者:高田聡さんプロフィール】
東京大学工学部合成化学科卒業、旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社
電子用ガラスの新規事業を皮切りに、様々な新事業企画・探索を行い、現在に至る。
事業構想大学院大学在学中
【「ひとこと科学」について】
専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。
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