「話をきいてくれる」

「話をきいてくれる」

子ども達の話、きいていますか?

塾講師をしていた頃、他の先生の方が近くにいたり、他の先生の授業に関することだったりしても、子ども達がよく私のところにきていました。

あるとき、子ども達と話していた時に、ある子が不意に言いました。

「西川先生は話をきいてくれる」

どういうことか尋ねた私に、子ども達はこう答えました。

「他の先生は話をきいてくれない。決めつける。喧嘩して相手が悪くても私が悪いって決めつけられる」

なるほど。

私にも経験があるなぁと思いました。

私も子どもの頃、よく悪者にされていました^^;

気の強かった私は、人前で泣いたことがありませんでした。

だから「すみれちゃんは強い」と誤解されていたのです。

そして、泣いた方が大人を味方につけるのです。

そのときの大人の理論は「泣くほど言い返さなくても」というようなものだったような気がします。

こっちの心がどれだけ泣いているか、傷ついているかはお構いなしで。

その経験をもとに、たぶん、私は自然と、明らかに原因や誰が悪かったかが分かっていたとしても、必ず、両者の言い分をきくようになっていました。

言い分をきいて、それぞれの主張を受け止めて、共感と同意をしたうえで、それぞれのどこに反省点があるのかを整理して伝えていました。

それが伝わっていたのがうれしかったと同時に、大人がいかに子どもの話をきいていないかということを感じました。

それは、油断すれば私も然りです。

「子ども達の話、きいていますか?」

折にふれて自分の胸にも問うています。