オンラインで育む社会性
- 2021.07.09
- 学びの芽育
オンラインでの授業やコミュニティだと社会性を育むには足りないと思っていませんか?
もちろん、リアル以上にコミュニケーションのクオリティが高いものはありません。
しかし、社会性を育む一歩として、オンラインでの複数交流はとても有効だと思っています。
実際に、私が行っているオンライン学習室でそれを実感しました。
学びの芽育のオンライン学習室では異年齢・異学年の子ども達が一緒に学びます。
あるとき、初めて中学3年生のお姉さんと一緒に勉強した小学5年生の男の子。
前日には30分も集中が持たなかったのに、翌日、オンライン越しとはいえ年上のお姉さんと一緒に勉強した効果なのか、なんと1時間半も集中して勉強し通しました。
きつくない?と声をかける私に、「全然大丈夫っす」とどや顔で答える彼。
オンライン越しでも「かっこよく見せたい」と思う気持ちが働くんだなぁと思いました。
その後、何度か一緒に勉強しているなかで、最初は休憩したり勉強を終えたりするタイミングをつかめず、きつそうな表情を見せたこともありましたが、そのうち、自分のキャパとタイミングに気づき始めたのか、かなりいいタイミングで休憩したり勉強を終えたりできるようになりました。
中学生の子は、普段は、同級生とばかり接している子で、最初は、同年代感覚であまり望ましくない言葉遣いが出ていましたが、「小学生の子もいるし、少し言葉に気を付けてみようか」とこえをかけると、「あっ!」と言って、その後、場に応じた対応を心がけるようになりました。
そのうえ、元々、年下の子と接するのが得意なわけではないのに、オンラインで小学生に会うときは、一生懸命、年下の子にもわかりやすい説明を心がけて、調べたり工夫したりしながら、とても優しく接してくれています。
例えば、生きづらさを抱える子達にとって、いきなりリアルで交流するのはかなりハードルが高いと思います。
それは、場の空気を感じずにはいられないからです。
大学の授業における質問においても、リアルかオンラインかで違いが出ている事例があるようです。
リアルの時には全然質問が出なかったのに、オンラインだと全体講義でも活発に質問が出て議論ができるようになったという事例です。
ある意味、オンラインでは空気をリアルに感じなくて済むことがメリットとして働くこともあるということだと思います。
まずは、ベッドやソファなどから起き上がってPCやスマホの電源ひとつで交流できるオンラインは、生きづらさを抱えた子ども達には、最初の一歩としてとても良いのかもしれません。
学びの芽育のオンライン学習室は、体験を経て、お子さんの習熟度や今の状況によってご案内させていただいています。
ご相談だけでも構いませんので、一度、お問い合わせいただければと思います。
オンラインで始まる一歩から少しずつ一緒に歩きましょう。
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