【C芽】ひとこと科学78「庭木の共生」

【C芽】ひとこと科学78「庭木の共生」

 みなさん、こんにちは。

今回も、松田先生からの投稿です。

あなたのおうちの庭

あなたの学校の校庭

そういうところにも「なんでなんで」は隠れています。

日々の中に「なんでなんで」を感じて見つけて、考えて、答えを発見して、それを立証する、

「問を立てる→思考する→発見する→エビデンスを取る」

この循環を「ひとこと科学」の記事を使って、実践してみてほしいなと思っています。

あなたのお家や学校のお庭にもどんな「なんでなんで」が隠れているか想像してみてくださいね。

★今回の投稿★

〈タイトル〉

庭木の共生

〈本文〉

 庭師をしていて今年ほど痛い目に遭ったことはこれまでにありませんでした。

自宅はひたちなか市の標準的な分譲地を40年ほど前に買ったものですが、玄関前などに庭をつくるスペースがあったので小さな苗木を買ってきて何本も育てました。

その中で写真にあるヤシオツツジだけは高さ1.5メートルくらいのものを主木として植木屋から買ってきて植えました。

山採りものらしくて、なかなか根を張ってくれず、10年くらいは枝も伸びず、花も咲きませんでしたが、ようやく諦めたのかこの地が[自分ち]だとわかってくれてから枝も少しずつ伸びるようになり隔年くらいに花を咲かせるようになりました。

それからは安心していたのですが、どうもこの数年様子がおかしくて、今年になって一つの枝が枯れ始め、何故だろうと思っていたところに夏の猛暑、雨無しの日が続き、水やりをしましたが、時すでに遅し、でとうとう枯らしてしまいました。

何故こうなったかを原因を探してみたいと思います。

手前が白ヤシオ、奥が三つ葉ツツジ
 
白ヤシオは既に葉が全部枯れ落ちてしまっています。現在は秋たけなわなので、陽が傾いてきて玉柘植の日陰が伸びてきていますが、夏は白ヤシオの根元は真上に近い太陽の直射を浴びていました。
 
その奥に見える三つ葉つつじもコガネムシの食害に晒されて健全な葉はありませんが、葉脈は食べられていないので生きながらえています。この木は玉柘植の陰に入っているのと、それほど暑さに弱い木ではないので、枯れてはいません。

投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】

1945年生まれ・京都大学出身・工学博士

原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任

専門は核融合炉システム

【「ひとこと科学」について】

専門家の方など専門分野に携わる方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。

科学者の先生方や科学技術の実務の現場の方、科学コミュニケーションの活動をされている方などの「言葉」を発信中。

https://blog.manabinomake.net/?p=822



*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について

https://blog.manabinomake.net/?p=52