ある中学3年生の成長のものがたり

ある中学3年生の成長のものがたり

私が塾講師時代の教え子のお話です。

彼女が中3になったばかりの4月。

元気よく私に声をかけてきました。

「すみれちゃん!宿題やってきたよ!1問!!」

と(笑)

女性の先生を全員ちゃん付けで呼び、宿題を1問やってきたと満面の笑みで報告する中3(笑)

当時20代前半の私は、まだまだ経験が少なく若干引きつりながらも、「この子のやる気(の芽)をつぶしてはいけない」「この子のやる気(の芽)を育てたい」と思いました。

そこで、「今まで宿題してきたことは?」と声をかけました。

「ない!」とまた満面の笑顔で答える彼女。

「おぉー。じゃぁ、1歩前に進んだね!」「じゃぁ、次は2問やってこよう!」と声を掛けました。

そして、「次は3問」「次は4問」・・・「次は大問1つ」・・・「次は1ページ」と少しずつ、ひとつずつ一歩ずつ学びの芽が育つのを見守りサポートしました。

そうしているうちに、夏頃、彼女は自分から進路の相談をするようになり、自分で「こうしたいと思っている」という意思を伝えてくるようになりました。

「英語を勉強したい」「留学したい」「留学もできて3年で卒業できる高校に行きたい」

彼女の目標や意志は日に日に具体的になっていきました。

そして、秋には推薦で合格し、進学先は決まりました。

そこからがさらに彼女のすごいところです。

進学する高校が決まっているにもかかわらず、一般入試や公立入試を受ける子達と一緒に卒業まで塾の授業にも休まず出席したのです。

しかも、年末年始特訓まで。

いち早く受験が終わった彼女が、誰よりもがんばっているのを見て、他の子達も「〇〇ちゃんもがんばってるから!」と良い刺激をくれました。

彼女のがんばりのおかげでまわりも「受験が終わってない自分たちが落ち込んだりさぼったりしてる場合じゃない」と思えたようです。

そして、高校に進学した彼女は・・・

(続きは後日♪お楽しみに・・・^^)