1ヶ月で作文ができるようになった事例

1ヶ月で作文ができるようになった事例

ある年の中学3年生のお話です。

彼女は、私と出会った中3の5月にはほとんど勉強をしたことがありませんでした。

私との勉強を続けていくなかで、少しずつ自分で計画を立てて勉強することができるようになっていきました。

とはいえ、勉強が得意な子でも苦戦する作文と英作文。

もちろん、最初は彼女も全然できていませんでした。

中3の10月の時点で県模試の作文は白紙。

ところが・・・

1ヵ月後の11月・・・

なんと!

作文15点満点の配点に対して、14点をとったのです。

国語の全体の点数も二倍に跳ね上がり、今まで100点満点に換算すると30点から40点くらいだったのが、70点近くになりました。

まぐれではありませんでした。

その後の過去問演習でも同様、もしくはそれ以上の結果を出し続けました。

なぜ、そんなことができたのか?

それは、「積み重ね」です。

子どもが主体的に取り組み続けたという積み重ね

大人が寄り添い続け、見守り続けたという積み重ねです。

数字や可視化できる結果だけ見れば、一ヶ月で作文ができるようになりました。

その背景にあるのは、積み重ねです。

子どもが主体的に取り組み続けるためには、大人のかかわり方を切り離して考えることはできないと思います。

ただ、親子関係において、見守る・静観するというのはとても難しいことだと思います。

期待やそれに伴う苛立ちが先に立ってしまっても当然かもしれません。

そこで、クッションになるのが私のような存在だと思っています。

私のサポートでは子ども達自身が自分の課題を自分で決めます。基本的に見守ることに重きを置いています。

ですが、野放しにするわけではありません。

時として全然違う方向に行きかけた時には、軌道修正をする。

声掛けはするけど、強要はしない。

こちらからヒントや材料を提示したうえで、その時間内での最後の判断・選択は子ども達に委ねる。

そして、それを否定しない。

仮にこちらの声掛けやアドバイスに反してピントはずれている選択をしたとしても、それによって失敗することから学ぶこともあります。

自分の選択のうえで、失敗したことは次につながっていくと思います。

そんな感じでやっていたら、彼女は1ヶ月で作文ができるようになっていた・・・という感じです。

厳密には1ヶ月ではく、 彼女の中にずっと眠っていた種や芽吹きつつあった芽が1ヶ月で一気に開花した・・・ということかなと思っています。

まさに「学びの芽を育てる」ということだなぁと思っています。

どのように声掛け・サポートしているか、というところはまた少しずつ綴っていきたいと思います。

夏休みは学びの芽を育てる絶好のチャンスです。