【CAS×芽育】ひとことvol.6(加藤先生)

みなさん、こんにちは。
科学者の先生方の「言葉」を届ける新しい取り組み「ひとこと」からの6回目の投稿です。
今回は、私と一緒に「市民と科学者のトークグループ CAS talk」の代表をしている加藤茂孝先生の「ひとこと」です。
加藤先生は、この夏の「こどもゼミー科学の言葉ー」にもご登場くださいます!
「こどもゼミ」参加と合わせて加藤先生の「ひとこと」もぜひ読んでみてくださいね^^
「こどもゼミ」参加と合わせて加藤先生の「ひとこと」もぜひ読んでみてくださいね^^
この夏、「生命」とその「歴史」について一緒に考えてみませんか?
★「ひとこと」第六回投稿★
〈タイトル〉
「家畜化と人類」
〈本文〉
人類が二本足で立ちあがり、次第に文化を発展させてホモ・サピエンス(現生人類)になって来る中で、野生動物の家畜化が進んできました。
野生動物は家畜化により、性質も温厚になり、人の指示に従い、大量飼育が出来るようになりました。犬、馬、牛、ヤギ、鶏、アヒルなどです。この家畜化が食料の確保や人の作業の向上などに大きく貢献してきました。犬のお陰で狩りの効率が上がり、馬のお陰で交通、運搬、農耕の作業効率が向上し、牛のお陰で運搬、農作業、そして食料資源の量(肉と牛乳)が飛躍的に向上しました。
実は、人自身が人を家畜化することに成功して、満員電車に耐えられるほどになり、国家や都市が成立するようになったのです。ホモ・サピエンスと共存していたネアンデルタール人は野生動物や自分達を家畜化できなかった。これが彼らの滅亡にもつながった可能性もあります。 面白い事に、同じ馬類でも、シマウマはいまだに家畜化に成功していません。
【投稿者:加藤茂孝先生プロフィール】
1942年生まれ・東京大学出身・理学博士
国立感染症研究所室長、日本ワクチン学会理事、米国疾病対策センター(CDC)客員研究員などを歴任

【「ひとこと」について】
専門家の先生方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
まずは、科学者の先生方の「言葉」から発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
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