【C芽】ひとこと科学vol.21
みなさん、こんにちは。
科学者の先生方などの「言葉」を届ける取り組み「ひとこと科学」からの第21弾の投稿です。
皆さんにとって、タイムリーに興味深いテーマではないかと思います。
★「ひとこと科学」第21回投稿★
〈タイトル〉
「2022年ノーベル生理学・医学賞」
〈本文〉
2022年のノーベル生理学・医学賞が人類進化のゲノム分析を行ったスウェーデン出身のスバンテ・ペーボ博士送られました。
我々現代人(homo sapience)のゲノムの中にネアンデルタール人のゲノムが混ざっている事を明らかにした人です。
少し前までは私たちの先祖と思われていたネアンデルタール人が、実は絶滅した別の人類(homo)である事、しかし彼らと共存した時代があり、その間に混血していた事、混血の程度はヨーロッパ系の人が高く(4%)、アジア系の人は低い(1%)と差がある事、ヨーロッパ系の人々の皮膚の白さ、金髪、目の青さはネアンデルタール人から引き継いだ性質であること、新型コロナウイルスへの抵抗性や逆に重症化しやすさなどの性質(の1部)もネアンデルタール人から来ているらしい事など明らかにしました。
人種の違いがわずかな遺伝上の違いであることの知見を基礎に「人類は同じ仲間」という考えが広まり、お有互いに仲良く出来るようになることを期待しています。
【投稿者:加藤茂孝先生プロフィール】
1942年生まれ・東京大学出身・理学博士
国立感染症研究所室長、日本ワクチン学会理事、米国疾病対策センター(CDC)客員研究員などを歴任
【「ひとこと科学」について】
専門家の先生方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
まずは、主に科学者の先生方の「言葉」から発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について
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