【CAS×芽育】ひとことvol.4
- 2022.06.29
- CAS talk
みなさん、こんにちは。
科学者の先生方の「言葉」を届ける新しい取り組み「ひとこと」からの第四弾の投稿です。
今回も、「市民と科学者のトークグループ CAS talk」でいつも記事を書いてくださっている松田先生からの「ひとこと」です。
★「ひとこと」第四回投稿★
〈タイトル〉
枝垂れ桜の謎
〈本文〉
枝垂れ桜の枝はどこまで枝垂れるのか? 今春、芽吹きの枝垂れた枝が地表の20cmくらい上で方向を変え、地面に激突するのを避けていることに気付きました(写真)。
何故そうなるか一緒に考えてみましょう。幾つかの理由が考えられます。
①枝垂れ桜は植えられたときに地表のレベルを覚え、枝が地表が近くなると遺伝子が方向を変えさせる。
②一旦は下に伸びるが枝先が地表に達すると方向を変え、地表を這う。
③枝先付近に地表を検知するセンサーがついていて、地表が近づくと枝が伸びる方向性を変えるように信号をだす。
もし②だとすると枝が地表ではなく、その少し上で方向を変えている理由の説明が必要です。
また、③だとすると、センサーは枝のどの部分にあるのか、また何を(光、温度?)測っているのか調べなければなりません。
①~③は科学でいう仮説です。私もまだ確たる答えを持っていません。
これから観測を重ねて一緒に真相を突き止めませんか?
【投稿者:松田慎三郎先生プロフィール】
1945年生まれ・京都大学出身・工学博士
原研核融合那珂研究所長、理事を経て2011年から東工大、京大、東北大特任教授、研究員、ITER国内チームリーダ、プラズマ核融合学会長を歴任
専門は核融合炉システム
【「ひとこと」について】
専門家の先生方の「言葉」を子どもたちや市民に届けていく取り組み。
まずは、科学者の先生方の「言葉」から発信中。
https://blog.manabinomake.net/?p=822
*参考:「市民と科学者のトークグループ CAS talk」について https://blog.manabinomake.net/?p=528
-
前の記事
【芽育】これまでのプレスリリース・セミナーのまとめ 2022.06.27
-
次の記事
【芽育】夏休みの読書感想文&自由研究を一気にサポート! 2022.06.29